2020年4月29日水曜日

Training Detail

歩く姿勢は本当に大切です

*** 参加者の声 ***
「Mahoさん、今日は本当にありがとうございました。まずはこのリーシ歩行しっかりマスターして、バディとの絆も信頼関係ももっと深めて行きたいとおもってます。明日から早速練習開始です。」
「昨日はどうもありがとうございました!まったく知らないことばかりで新鮮でした!」
「これからもまだまだ学ぶことが多いと良〜くわかりました。」
「レッスン、ありがとうございました。僕もルルも、大変良い経験になりました。」
「お世話になりました。とても勉強になりました。犬初心者の私には、麻穂さんの指導の下で、資料から色々と知り得たものを実践したり、文章からは解り得ない物を実感出来ると信じています。これからもご指導よろしくお願いします。」

      ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
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  日時:クラス#1(講義):日か水
     クラス#2(実習):日か水
     日曜は午前11時から午後12時15分
       水曜は午後7時から午後8時15分
   場所:Wilson Park in Torrance (マップ
費用:2クラスセットで$60
定員:1クラス 5ペア(犬と飼い主)まで 
* 多頭飼いのご家庭は、一匹につきお一人のハンドラーをご準備ください。
内容:①第一週目は、飼い主だけの講義
* なぜ正しいリーシ歩行をマスターすることが大切なのか。正しい道具の紹介など。
     ②第二週は、犬と一緒に実習
* 正しいリーシ歩行の仕方、各種ターン、グループ歩行などの練習をします。 
言語:日本語のみのクラスです(英語クラスは後日開催予定)

* 要予約
* 参加者みなさん全員にきちんと目が届くよう、5ペアまでの少人数制にしています。
* 実習最後の15分は質疑応答の時間。レッスンに直接関係あること、または他の問題で疑問に思ってることなどの質疑応答に使います。
* 他の犬に攻撃性のある犬の参加はご遠慮ください。個別で指導に伺えますのでご相談ください。
* 生後5-6 ヶ月未満のパピーには適してない可能性がありますのでご相談ください。
* 初回に予防注射の書類をお持ちいただくことになります。
  
    
* サウスベイ以外の方でクラスにご興味あればご連絡ください*
尚、質問等ありましたらお気軽にご連絡ください


プライベート・コンサルテーションやレッスンは随時受け付けています。
料金や内容についてお気軽にお問い合わせください。


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過去のイベントの様子
 

『犬を学ぼう!』犬と一緒に秋の大運動会!
2014年10月  
NYCセントラルパークにて 

Philosophy






「犬を学ぼう!」の目的:
  1. 犬を学び理解する場の提供
  2. 犬好き同士のネットワークの場の提供
  3. 社会における犬と人間の問題についてを考える場の提供
これからの予定:
  • グルーミングの基礎
  • 獣医学
  • しつけと行動学
  • ペットロス
  • 「犬と歩こう!」パックウォーク
  • グループトレーニングクラス
  • シェルター見学

「犬を学ぼう!」の犬哲学:

犬として幸せな犬=犬を擬人化せず、犬の習性を理解し、犬の視点にたって飼い主の責任を果たしてくれる人間と一緒に暮している犬。また個々の犬の個性を客観的に見れる飼い主と暮らす犬。

La La La Link



http://www.doggieproject.com/yahoo_site_admin/assets/docs/592LALALA.15784252.jpg

Doggie Project


Peace on Earth, Happiness in Heart

Doggie Project is a small project with a BIG vision that was initiated by an
individual passionate about understanding our best friends: Dogs.

When we are able to understand Dogs, we will be able to get closer to nature
again.  Then, we will be able to recognize the value of Peace.  When we are
able to understand Peace, we will be able to carry Happiness in our hearts. 

The Mission of Doggie Project is to bring Happiness to each person’s heart
and Peace on Earth by teaching others to understand better the nature of Dogs
by helping Dog owners to build a healthier relationship with their beloved pets;
and by making a good life possible for thousands of homeless Dogs whose future 
rests on their human's understanding.

We keep working with one Dog, one person at a time…  


2018年3月8日木曜日

最終回「闘う」

犬と人間の快適な生活のためにと7年5カ月休まず書き続けてきたこの「ドギーパラダイス!」も、今回で終止符を打つことになりました。最終回は、何か記念になることを書いて……と考えていたそんな折に不意の出来事が起こりました。愛犬ノアが、悪性リンパ腫を患っていることが発覚したのです。今回は、そんなノアと私の闘いのお話です。

間一髪

 去年の夏、ノアのあごの下に小さなシコリを見つけました。その時は大事扱いせず、様子を見ることにしました。秋に予防注射で病院に行った際、触診で獣医師がノアの鎖骨辺りの両側にもシコリがあることを発見。位置的にリンパの病気の疑いが強いと。炎症性の可能性もあるので一旦抗生物質で様子を見ましたが、まったく小さくなる兆しがなかったため、細胞診を行いました。結果、悪性リンパ腫の可能性が高いと言われました。ノア自身はいたって普通で、まったく病気らしい素振りを見せていなかったため、予防注射で訪れた専門家の触診で間一髪での大病の発見となりました。発見が少し遅れていたら、あっという間に酷い時点まで進行し、具合が悪くなって急いで病院に駆け込むという形になっていたかもしれません。

素早い行動と対処

 リンパ球は全身を循環するため、短期間で体全体を冒してしまうので素早い行動と対処が必要でした。即、がん専門医に診てもらうことに。やはり、ステージ3の悪性リンパ腫でした。犬のリンパ腫の治療法に手術という道はなく、抗がん剤を使った化学治療のみ。もし、抗がん剤治療をしないなら、ステロイドで炎症を和らげながら、ホスピス・ケアしかありません。その場合はがん細胞が急速に進行して全身の臓器に障害を起こすため、余命は1〜2カ月くらいと言われました。
 まったく自覚症状なくいつも通りに暮らす愛犬を目の前にしての余命1〜2カ月の宣告。頭が真っ白になりました。何も知らず、毎日のほほんと暮らしている愛犬です。心臓が引き裂かれる思いでした。「でも、私たちには化学治療という道がある!」。治療費は、目が飛び出る程の高額ですが、お金はどうにでもなること。すぐに抗がん剤治療を始めることにしました。ここで学んだのは、愛犬の体・体調に「うん?」と思うようなことがあれば、素早く行動を起こすこと。
 犬の一日は人間の数倍に値します。一日延ばしたために手遅れにならないように気をつけなければいけません。また、飼い主も普段から犬の病気についてある程度の知識を身につけていること。何か起こった時、知識があれば賢い判断と対応をしやすいです。そして、意見を聞き、信頼できる支えを周りに持っていることは大変な強味です。

病は気から

 今、ノアと私は毎週近くのCancer Centerに治療に通っています。幸い、リンパ腫は抗がん剤治療が大変良く反応するということ。確かに、一回目の治療の後すぐに腫瘍が小さくなり、担当医も「よし!」と結果に満足していました。また犬の場合は、抗がん剤の強い副作用が出ることは稀らしく、ノアも今のところ副作用で悩まされていません。抗がん剤治療のみならず、いろんな角度から、がんになんか負けないぞ! と親子で一生懸命闘っています。目の前に現れる課題を冷静に一つひとつ対処し、常に前向きな姿勢でこの恐ろしい病気とがっつりぶつかる。そして、毎日を笑い一杯、愛一杯で楽しく過ごすことがノアへの「最強の薬」になると信じています。

長い間ご愛読ありがとうございました!
Photo © Maho Teraguchi

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てらぐちまほ在米29年。かつては人間の専門家を目指し文化人類学を専攻。2001年からキャリアを変え、子供の頃からの夢であった「犬の専門家」に転身。地元のアニマル・シェルターでアダプション・カウンセリングやトレーニングに関わると共に、個人ではDoggie Project(www.doggieproject.com)というビジネスを設立。犬のトレーニングや問題行動解決サービスを提供している。現在はニューヨークからLAに拠点を移し活躍中。ご意見・ご感想は:info@doggieproject.com


2018年2月5日月曜日

第112回「犬の毛色」

犬の毛色で、人間に一番人気のない色は何色か知っていますか? 答えは、黒。黒犬大好き!な人たちは、きっとびっくりしているのでは? しかしこれは事実で、犬種に関わりなく、シェルターにいる中・大型の黒犬はほかの色の犬に比べてアダプトされる確率がとても低いのです。ゆえに多くのシェルターでは、黒犬のスペシャル・アダプションデー(アダプション費用激安など)のイベントを企画することで、この現象により被害を受けている犬たちのアダプション率向上に力を入れています。今回は、人間の好む犬の毛色、また犬同士ではお互いの毛色をどう捉えているのかなど「犬の毛色」についてのお話です。

ブラックドッグ・シンドローム

人が黒犬を避けるこの現象は、“ブラックドッグ・シンドローム”といわれています。理由としては、1)怖そうに見える、2)かわいくない、3)黒のイメージ自体が悪魔など悪いイメージにつながる、4)歳を取ると顔が真っ白になる、5)写真写りが悪い、6)表情が読み取りにくい、7)平凡過ぎる、などが挙げられるそうです。この状況に困惑した全米のシェルターやレスキュー団体は、それをブラックドッグ・シンドロームと名付けて問題視し、この悲しい概念を覆そうとさまざまな努力をしています。
では、黒色以外に犬の毛色や柄にはどんなものがあるのか? 一番多様なのは茶色系の毛色で、ブラウン、チョコレート、リバー、ファウン、ライトブラウン、レッド、アプリコット、オレンジなどに細かく分かれます。似た色ではゴールドとイエロー、タンなどと呼ばれる色種もあります。グレー系の毛色はブルー、シルバーなどと呼ばれ、白系はホワイト、クリームなどがあります。また毛色以外に毛の柄の呼び名もあります。たとえばダルメシアンのような柄だと、スポット。胸の部分が白毛の犬ならタキシード。まだら模様はブリンドル。ビーグルのように毛色が3色の柄はトライカラーと呼ばれます。
黒毛の犬が人間に一番人気のない色だとすれば、一番人気の毛色は何色なのかというと、これは犬種でそれぞれ異なります。たとえばプードルなら、現在はアプリコットが一番人気。ピットブル・テリアのダントツ人気は以前はレッドでしたが、その後“レア物”のブルーが一気に一番人気となり、「これは“いい商品”になる!」と、バックヤード・ブリーダーがせっせとブルーのピットブルの繁殖に励みました。伝統や血統を大切にするブリーダーは犬種規定の色を厳守しますが、ビジネス目的で犬をつくるブリーダーはせっせと交配させてはレア色をつくり、流行を生み出します。最近では人間のように、毛染めで“お洒落させる”飼い主もいます。こう見ても分かるように、結局、犬の毛色は人間のファッション・アイテムになってしまっているのでしょう。

犬たちにとっての毛色

それでは、当の犬たちは同種の毛色や柄のことをどう捉えているのでしょうか? 犬たちの間で毛色が大切な理由は一つ。識別のためです。遠距離にほかの犬を見つけた時、彼らは色、サイズ、形、ボディランゲージなどで相手を識別します。知っている犬か? 相手がどんな態度で何を求めているか? そういうインフォメーションをゲットする要素なのです。日頃から犬に学ぶことはたくさんありますが、毛色や柄(外見や種類)における人間と犬の捉え方の違いを知る時、つくづく人間の浅はかさを教えられます。
さて、いよいよ次号は最終回。最後に相応しい記事をお届けしたいと思いますので、お楽しみに!


この黒犬をみて何を感じるか…
Photo © Maho Teraguchi


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てらぐちまほ在米29年。かつては人間の専門家を目指し文化人類学を専攻。2001年からキャリアを変え、子供の頃からの夢であった「犬の専門家」に転身。地元のアニマル・シェルターでアダプション・カウンセリングやトレーニングに関わると共に、個人ではDoggie Project(www.doggieproject.com)というビジネスを設立。犬のトレーニングや問題行動解決サービスを提供している。現在はニューヨークからLAに拠点を移し活躍中。ご意見・ご感想は:info@doggieproject.com

2018年1月5日金曜日

第111回「おしっこ・うんち」

愛犬のおしっこやうんち、日頃からきちんと観察していますか? 排泄物は、犬の健康状態を示す大切な信号です。飼い主は、普段から愛犬の排泄状況や出た物の状態をチェックし、何か変化があれば、すぐに気がつけるようにしていることが大事。今回は、飼い主として知っておきたいおしっことうんちのお話です。

健康のバロメーター

体の調子が悪くても、言葉で説明できない愛犬の健康状態を知るために、排泄する時の行動や排泄物は指標になります。普段から、愛犬の排泄の回数、仕方、量、色、臭いなどに着眼しておきましょう。異常を発見するために覚えておきたいのは、急に排泄の回数が上下するなどの変化を見つけることです。また、出したいのに出せないで困ったり、苦しそうにしたり、悲痛な声を上げたりしたら要注意。
しっかりとしたうんちがたっぷり出たから良い! というわけでもなく、たくさん出ているということは食べ過ぎのサインでもあり、また、食べたものにいらないものが多く含まれていたという意味になります。体に良いものを食べていると、うんちの量が大量になることはありません。食べ物の質を見直して、うんちの量の変化を見てみるといいでしょう。同じ食べ物を食べさせていると、おしっこやうんちの色も臭いも一定のはずですが、もし色や臭いに変化があったり、異常を感じたりしたら、現物を持参して専門家に診てもらうのが良いでしょう。
愛犬ノアがまだパピーだった頃、ちょっと目を離したすきに、容器に一杯入ったワセリンをほぼ全部舐めてしまったことがありました。すると大変な便秘に……。とにかくうんちが出せない。しゃがんではいきむのですが、何も出てこない。ノアも私も焦って困り果てました。色んな人の意見を参考に、ヨーグルト、繊維の多い果物や野菜を一杯食べさせ、とにかく体を動かしました。すると、やっとのことで変な色のうんちが出て、一件落着。今では笑い話ですが、異物を食べて命を落とす犬もいるので、愛犬が食べてはいけないものを口にしてしまわないよう十分気をつけましょう。

犬の連絡網

散歩中の犬の排泄方法を見ていたら、犬のおっしこやうんちが「体に不必要なものを排泄する行為」だけではないことが分かります。犬は、くんくんと地面や木や電柱などの臭いを嗅ぎ、排泄する場所選びに多いに時間を費やします。また排泄の回数ややり方(オスの場合、足の上げ方)など排泄にこだわりも示します。それは、犬たちが自分の排泄物を使って仲間たちとコミュニケーションを取っているからなのです。犬は、他の犬の排泄物の臭いで「いつ」「だれが」「何を食べ」「どんな健康状態で」「どんな精神状態であるか」などが判断できます。また、人間にとってはどうでもいいような排泄の場所や位置選びは、犬の間ではとても重要な意味をなします。そのため犬たちは一生懸命地面などの臭いを嗅ぎ、情報収集します。自分たちの排泄物の臭いが見えない相手との「会話」なのです。排泄した後に土を蹴る行為も同じような意味があります。地面を蹴ることで足の裏から分泌物を出し、それをまき散らして自分の領域表示をします。また、メス犬は発情期には、自分の排泄物で周りのオス犬たちに発情していることを連絡します。ただし、臭い嗅ぎが犬にとって大切な行動だからと、散歩中、終始犬に主導権を渡し、したいようにさせていいというわけではないので誤解のないように。
深い意味がいっぱい詰まった犬のおしっことうんち。これからの散歩で愛犬の排泄を観察し、学んでみると愛犬との生活が一層楽しくなると思います。
次回は「犬の毛色」と題し、細かく分けられている犬の被毛の色についてのお話です。お楽しみに!

“ピーメール”でご近所の仲間に連絡中の著者の愛犬ノア
Photo © Maho Teraguchi

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てらぐちまほ在米29年。かつては人間の専門家を目指し文化人類学を専攻。2001年からキャリアを変え、子供の頃からの夢であった「犬の専門家」に転身。地元のアニマル・シェルターでアダプション・カウンセリングやトレーニングに関わると共に、個人ではDoggie Project(www.doggieproject.com)というビジネスを設立。犬のトレーニングや問題行動解決サービスを提供している。現在はニューヨークからLAに拠点を移し活躍中。ご意見・ご感想は:info@doggieproject.com